2020年、新型コロナウイルスの影響で人が集まることが制限され、直接人に会える場、行ける場というのがなくなり、多くの人にとっての「居場所」が奪われました。特に当事者会などの休会、閉会は当事者たちにとって不可欠な「居場所」の喪失につながり、当事者たちに大きな影響を与えました。
様々な生きづらさを抱えた「当事者」は、普段からその思いを誰にも打ち明けられず一人で抱え、孤立しています。
そのような私たち当事者にとって、直接会って辛さや思いを吐き出せる場、気持ちを分かち合える仲間がいる場、自分が居てもいいんだと思える匿名の居場所というのは、なくてはならない大切なものです。
当事者はそういった場で、同じ思いを抱える仲間とつながり、安心感を感じることで、自分自身と向き合う力やそこから進んでいく力を得ていきます。
居場所をなくし、作ってきたつながりが立ち消え、再び孤立化し、症状の悪化や生きづらさを共有できず孤独感に苦しんでいる当事者の仲間がたくさんいます。
そういったひと達は社会から見えづらく、コロナ禍で変化していく社会から取り残されてしまいます。
「当事者」は多様で、その生きづらさもいろいろですが、どんな当事者にとっても仲間とつながり、自分の存在を肯定できる居場所がある、ということは生きていく上でなくてはならない重要なものです。
その居場所を奪われるということのダメージ、影響は、はかり知れません。
当事者の中には経済面、環境面など様々な理由からオンラインに対応できない方も多く、また、オンラインでは補えないその場で直接会い、話し、共有することにより得られるもの感じられるものがあり、それは当事者にとっては何にも代え難い大切なものです。
私たちはこの状況の中で改めて居場所の重要性、必要性を感じ、この喫緊の危機に私たちにできることは何か、今まさに追いつめられ、危機的状況にある仲間や多様な当事者のために何ができるか、ということを必死に考えています。
集まることがリスクとなるこの状況下で、当事者がこれ以上孤立し、深刻な状況に陥らないよう直接会い、分かち合う場、居場所を作ることを知って頂けるよう、お願い申し上げます。
私たちも居場所を作るに当たり可能な限りの感染防止対策を取っていきます。
新型コロナウイルスの一日も早い終息を祈ると共に、生きづらさを抱えた当事者が社会から孤立化せず仲間とともに歩んでいけること、
そして、このような状況下であっても、当事者たちが回復へのきっかけをつかみ、再び進んでいけることを願っております。
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上記の共同メッセージについて、賛同して頂ける団体を募っています。
賛同して頂ける方は団体名と連絡先(メールアドレス)添えて以下にメールをお送り下さい。
メールアドレス info@ikidurasajapan.club
賛同して頂いた場合、生きづらさJAPANのホームページ上に団体名を記載いたします。
(ホームページURLをお送り頂いた団体に関してはリンクを貼らせて頂きます。)
また、可能であれば、貴団体のホームページに共同メッセージへのリンクを貼って頂けると助かります。
発起人
生きづらさJAPAN
ReOPA
横浜ピアスタッフ協会
賛同者
NABA
カフェトーク
楽の会リーラ
APD(聴覚情報処理障害)当事者会 APS
生きづらわーほりプロジェクト
セルフヘルプグループ「クエスト」
アネモネの会
コーダえん
うつ病支援の会あさお
足立ひきこもり家族会
元気+サークルズin秋葉原青森さくらの会
こころほぐし
SIAb
COCONE(小金井ひきこもり家族会)
マイマビリィ
双極くらぶHAPPY東京女子会
J-CODA(聴覚障害のある親をもつ聞こえる子どもの会)
関東ウェーブの会
双極シニア
神奈川県社会福祉協議会かながわボランティアセンター
協力
池上正樹
東京ボランティア・市民活動センター
生きづらさJapan